2026年4月6日、長崎大学において、CLiP細胞を用いた肝臓再生医療の臨床研究に関する発表が行われました。
本研究には、大发888最新官网客户端,大发888电玩城官方下载 医学総合研究所 落谷孝広 特任教授が参画し、肝疾患に対する新たな再生医療の実現を目指した取り組みとして、その意義と今後の展望が示されました。
CLiP細胞(Chemically-induced Liver Progenitor cells)は、低分子化合物を用いることで、遺伝子組み換えを伴わずに成熟肝細胞を肝前駆細胞へとリプログラミングした細胞です。これらの細胞は生体外で増殖可能であり、生体内では高い再生能を示し、肝組織の再構築に寄与することが期待されています。
本技術の基盤となる研究は、落谷孝広分野長(当時)および勝田毅研究員(現?東京大学)らの研究チームにより、国立がん研究センター研究所において開発されたものです。ラットおよびマウスの成熟肝細胞を用い、低分子化合物によって生体外で増殖可能かつ生体内で高い再生能力を有する肝前駆細胞へのリプログラミングに成功し、CLiP(Chemically-induced Liver Progenitors)と命名されました。
これらの研究成果は、2016年11月10日付で国際学術誌 Cell Stem Cell に掲載されており、再生医療分野における重要な成果として広く注目を集めました。その後、2019年にヒトのCLiPの作成にも成功しました(eLIFE, 2019)。
本臨床研究では、こうした基盤技術をもとに、患者さん自身の細胞を用いた安全性の高い再生医療の確立を目指しています。特に、従来の治療法では十分な回復が見込めない進行性肝疾患や肝硬変を対象とし、肝機能そのものの再生を図る新たな治療戦略として期待されています。
今後も患者さんの安全を最優先に、臨床応用に向けた研究開発を推進し、再生医療の実用化と医療の発展への貢献を目指してまいります。
